親しい友人へ結婚祝いや出産祝いを贈る際、
- 「相手に気を遣わせたくない」
- 「お返しの負担をかけたくない」
という思いから、内祝いを辞退したいと考えたことはありませんか。
しかし、いざ伝えようとすると、内祝いはいらないと断るのは失礼にあたらないだろうか、どんな言い方や伝え方をすれば角が立たないだろうかと悩んでしまいますよね。
特に親しい友達だからこそ、今後の関係を壊したくないものです。
この記事では、お返しを断る言い方はもちろん、内祝いは不要という気持ちを伝えるメッセージの文例や、もし内祝いのことで住所を聞かれた場合のスマートな返信方法まで、具体的な例文を交えながら詳しく解説します。
本記事のポイント
- 内祝いを辞退することが失礼にあたるかどうかが分かる
- 相手との関係性を壊さないスマートな断り方が学べる
- 結婚祝いや出産祝いなど状況別の断り方例文が見つかる
- メッセージや口頭での具体的な伝え方が理解できる
相手に配慮した内祝い辞退の断り方
- 内祝いはいらないと伝えるのは失礼?
- 基本的な内祝いいらないの言い方と伝え方
- 友達に気持ちよく受け取ってもらうには
- 印象を良くするお返しを断る言い方は?
- 内祝い不要の気持ちが伝わるメッセージ
内祝いはいらないと伝えるのは失礼?

結論から申し上げますと、内祝いを辞退する行為そのものが、直ちに失礼と見なされるわけではありません。
そもそも「内祝い」とは、本来「自分の家のお祝い事のお福分け」という意味合いがあり、お祝いを頂いたかどうかに関わらず、喜びを分ち合うために配るものでした。
現代ではお祝いをいただいた方へのお返しという意味合いが強くなっていますが、その根底にあるのは感謝と喜びの共有です。
したがって、相手の経済的、時間的な負担を思いやり、
お返しの手間をかけさせたくない
という配慮から辞退を申し出るのは、相手を大切に思うからこその優しさと言えるでしょう。
ただし、その伝え方や相手との関係性には、細心の注意を払う必要があります。
日本では古くから贈答文化が深く根付いており、
「贈り物をいただいたら、お返しをすることで感謝の気持ちを形にしたい」
と考える方が多数派です。
一方的に「いらない」と強く拒絶するような言い方をしてしまうと、相手のその温かい気持ちを踏みにじることになりかねず、かえって困惑させてしまう可能性があります。
目上の方への辞退は特に慎重に
職場の上司や年配の親戚など、目上の方へお祝いを贈る際に、「内祝い(お返し)は不要です」と伝えるのは、原則として避けるのが最も無難です。
目上の方は、礼儀や慣習を重んじる場合が多く、お返しをすることが自身の立場や務めだと考えているケースが少なくありません。
そのような方に対してこちらから辞退を申し出ることは、相手の顔を潰してしまったり、「配慮が足りない」と捉えられたりする可能性があり、かえって失礼にあたる恐れがあります。
したがって、お祝いをお渡しする際は、シンプルにお祝いの言葉を伝えるに留め、お返しの辞退については敢えて触れないのが賢明です。
後日、相手から内祝いをいただいた際には、ありがたく頂戴し、改めて感謝の気持ちを伝えることが、最も円滑で礼儀にかなったコミュニケーションとなります。
良かれと思って伝えた「お気遣いなく」という一言が、かえって相手を悩ませる種になることもあります。
相手の立場や社会的な慣習を尊重し、相手に気持ちよく「お返しをさせてあげる」ことも、時には大切な思いやりとなります。
基本的な内祝いいらないの言い方と伝え方

内祝いを辞退する際に、絶対に外してはならない核となる要素は、まず何よりも先にお祝いの言葉と、お祝いを渡せることへの感謝を伝えることです。
祝福と感謝の言葉を述べた上で、相手を気遣う言葉を添え、丁寧に辞退の意思を表明する。
この流れが、相手に不快感を与えないスマートな大人のマナーと言えます。
単に「お返しは結構です」と伝えるだけでは、言葉が足りず、冷たい印象や突き放したような印象を与えてしまう危険性があります。
なぜあなたが辞退したいのか、その背景にあるポジティブな理由(相手への配慮)を具体的に伝えることで、あなたの真意が誤解なく相手に伝わります。
角が立たない内祝い辞退の伝え方 3ステップ
- 【祝福】まずはお祝いの言葉を伝える:「この度はおめでとう!ささやかだけど、お祝いの気持ちです。」
- 【辞退】次に辞退の意思を明確に伝える:「つきましては、お返しのお心遣いは本当にご不要ですよ。」
- 【配慮】相手を気遣うポジティブな理由を添える:「その分、これからの新生活のために大切に使ってくださいね。」
この3つのステップを踏むことで、心理的にも相手はあなたの言葉を受け入れやすくなります。
口頭で伝える場合も、メッセージで送る場合も、この基本構成を意識することが、円滑なコミュニケーションの鍵です。
言葉の選択も大切です。
「お返し」という直接的な言葉の代わりに、「お心遣い」や「お気遣い」といった、より柔らかく丁寧な言葉を選ぶと、全体の印象がぐっと良くなります。
「お返しのお心遣いには及びません」や「どうぞお気遣いなさらないでください」といった形です。
細やかな配慮が、あなたの品格を示します。
友達に気持ちよく受け取ってもらうには

気心の知れた親しい友人だからこそ、「今さらお返しなんて水臭い」と感じることは自然なことです。
しかし、その親密さに甘えて言葉を尽くさずにいると、思わぬ誤解や寂しさを相手に感じさせてしまうこともあります。
友達に気持ちよく辞退を受け入れてもらうためには、「他の人とは違う、あなただからこそ」という特別感を伝えるのが非常に効果的です。
例えば、以下のような表現が考えられます。
〇〇(友達の名前)、結婚おめでとう!あなたの幸せな顔が見られて、私まで嬉しいよ。
だからこそ、お返しとかそういう慣習抜きで、あなたのお祝いをストレートにさせてほしいんだ。
本当に、祝わせてくれるだけで十分だからね。
このように伝えることで、「形式的な付き合いではなく、特別な関係だから」というニュアンスが明確に伝わり、相手も「それなら」と納得しやすくなります。
さらに、単に辞退するだけでなく、お返しの代わりとなるポジティブな提案をするのも素晴らしい方法です。
お返しの代替案を提示する
物でのお返しを辞退する代わりに、今後の関係に繋がるような体験を提案してみましょう。
- 「結婚おめでとう!お返しは本当に不要だから、その代わり、今度ぜひ新居に遊びに行かせて!手料理をご馳走になったら、それが最高のお返しだよ!」
- 「出産おめでとう!お返しは本当にいいから、次に会った時にでも、可愛い赤ちゃんの顔をゆっくり見せてくれるかな?」
このような提案は、「あなたとの時間を共有すること」がお返しだと示すことになり、相手も喜んで受け入れてくれるでしょう。
大切なのは、辞退が関係性の拒絶ではなく、これからも変わらぬ友情を続けていきたいという前向きな意思表示であると伝えることです。
印象を良くするお返しを断る言い方は?

内祝いを辞退する際、言葉の選び方ひとつで、相手に与える印象は天と地ほど変わります。
単に「不要です」と断るのではなく、相手の幸せな未来を願う言葉や、前向きな気持ちを添えることで、あなたの辞退の申し出が、温かく思いやりに満ちた最高の祝福メッセージへと昇華します。
相手の未来に繋げるポジティブな言葉を加える
辞退の言葉を、相手の新しい門出を応援するエールに変えてみましょう。
- 「ご結婚おめでとうございます。どうぞお返しのお気遣いはなさらず、その分で、思い出に残る素敵な新婚旅行を楽しんできてくださいね。お土産話を楽しみにしています。」
- 「ご出産おめでとう!お返しは本当に不要だから、これからたくさん必要になる赤ちゃんの可愛いお洋服や絵本でも買ってあげてね。」
このように、辞退した内祝いの分を「二人の未来」や「生まれてきた赤ちゃん」という、お祝い事の主役のために使ってほしいと具体的に伝えることで、あなたの祝福の気持ちがより深く、そして温かく伝わります。
「お祝いさせてくれること」への感謝を伝える
「品物を贈る」という行為以上に、「あなたのおめでたい出来事を、一緒にお祝いできること自体が嬉しい」という気持ちをストレートに表現するのも、相手の心に響く非常に有効な方法です。
これは、お祝いを単なる物質的なやり取りではなく、心からの祝福の気持ちの表れであることを強調する伝え方です。
- 【結婚祝いの例文】
 「ご結婚おめでとうございます。あなたの幸せそうな姿を見られることが、私にとって何よりの喜びです。このお祝いは、その喜びの気持ちそのものなので、どうかお返しは気にしないでくださいね。」
- 【出産祝いの例文】
 「ご出産おめでとうございます。このささやかな贈り物を、ただ受け取っていただけるだけで本当に嬉しいです。ですので、お返しは謹んでご辞退させてください。」
このように伝えることで、相手に気を遣わせることなく、あなたの純粋な祝福の気持ちが伝わります。
これは、相手との関係性を大切にしているからこそできる、思いやりに満ちたコミュニケーションです。
内祝い不要の気持ちが伝わるメッセージ

お祝いを郵送で贈る際や、直接会って伝えるタイミングがない場合には、メッセージカードやメール、LINEなどでお祝いの言葉と共に辞退の意思を伝えることになります。
文字は一度送ると修正できず、言葉のニュアンスが伝わりにくい側面もあるため、言葉選びは対面以上に慎重に行う必要があります。
ここでの重要なポイントは、曖昧な表現を避け、簡潔かつ丁寧に、辞退の意思を明確に記載することです。
「お返しは、まあ、どちらでも…」といったような曖昧な表現は、かえって相手を「どうすればいいのだろう?」と悩ませてしまう最悪の対応です。
書き言葉で使える丁寧な辞退の表現バリエーション
メッセージや手紙で使える、より丁寧でフォーマルな表現を知っておくと、様々な場面で役立ちます。
- お返しのお心遣いはご不要に存じます。
- お返しは固くご辞退申し上げます。
- どうぞお気遣いなさいませんよう、お願い申し上げます。
- 誠に勝手ながら、お返しはご遠慮させていただきます。
以下に、相手との関係性や状況に応じたメッセージの文例を、ポイント解説付きでご紹介します。
| 相手 | 文例 | ポイント | 
|---|---|---|
| 親しい友人 | この度はご結婚おめでとう! ささやかなお祝いの気持ちなので、どうぞお返しなどのお気遣いはなさらないでくださいね。 また落ち着いたら、ゆっくりお話できるのを楽しみにしています。 | 親しき中にも礼儀あり。お祝いの言葉と共に、今後の交流を楽しみにしていることを伝え、関係性を大切にしている姿勢を示す。 | 
| 職場の同僚・後輩 | 〇〇さん、この度はご出産おめでとうございます。 心ばかりのお祝いですので、お返しのお心遣いは不要です。 落ち着いたら、また職場でお会いできるのを楽しみにしています。 | 丁寧語を基本とし、「お心遣いは不要です」と明確に意思表示。職場での再会を心待ちにしていることを添え、温かみをプラスする。 | 
| 職場の先輩・上司 (※基本は辞退しない方が無難) | 〇〇さん、この度は誠におめでとうございます。 心ばかりのお祝いの品をお贈りしました。ご笑納ください。 つきましては、お返しなどのお心遣いは固くご辞退申し上げます。 | 最大限の敬語を使用。「ご笑納ください」「固くご辞退」といった言葉で、深い敬意と強い辞退の意思を示す。 | 
状況別の内祝い辞退の断り方と例文
- 結婚祝いのお返しを辞退する場合
- 出産祝いのお返しを辞退する場合
- 内祝いを断るときの具体的な例文は?
- お返しは不要と伝えるときの文例は?
- 内祝いの住所を聞かれたときの返信方法
結婚祝いのお返しを辞退する場合

結婚祝いの内祝いを辞退する際は、新郎新婦の新しい生活のスタートを心から応援している、という気持ちを言葉にすると、あなたの配慮がより深く伝わります。
結婚は、式や新婚旅行、新居の準備など、何かと出費がかさむ人生の大きなイベントです。
ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティ総額の平均は327.1万円とされています。
こうした経済的な負担を少しでも軽くしてあげたい、という具体的な気遣いが、お祝いの気持ちをより価値あるものにしてくれます。
口頭で伝える場合の例文

ご結婚おめでとう!本当に素敵な結婚式だったね。これはささやかなお祝いの気持ちだから、新生活の準備で何かと物入りだと思うし、お返しは本当に気にしないで!その分、二人のために使ってね。
メッセージで伝える場合の例文
ご結婚おめでとうございます。お二人の輝かしい門出を心よりお祝い申し上げます。ささやかですが、お祝いの品をお贈りしました。これからの新生活の準備に少しでもお役立ていただければ幸いですので、どうぞお返しのお気遣いはご放念ください。
結婚祝い辞退で使えるキーワード
- 新生活:新しいスタートを応援する気持ちが伝わる。
- 結婚式の準備:相手の多忙や出費を理解している姿勢を示す。
- 二人のために:お祝いが相手本位であることを強調する。
- 新婚旅行:楽しいイベントのために使ってほしいという前向きな提案になる。
これらの言葉を会話に含めることで、あなたの配慮がより具体的になり、新郎新婦の心に響きます。
出産祝いのお返しを辞退する場合


出産祝いの内祝いを辞退する場合には、大仕事を終えたママの体調への気遣いや、これから始まる慌ただしくも幸せな育児生活への応援の気持ちを伝えることが、何よりも重要です。
厚生労働省も「産後ケア事業」を推進している通り、産後の心身の回復には時間と周囲のサポートが不可欠です。
慣れない育児と睡眠不足で心身ともに余裕がない時期に、「内祝いを選んで手配する」という作業は、想像以上の負担になり得ます。
その状況への深い理解を示す一言が、あなたの優しさをストレートに伝えます。
口頭で伝える場合の例文



出産ほんとうにおめでとう!そして、本当にお疲れ様でした。これは本当にささやかな気持ちだから、今は何よりも自分の体を休めることを一番に考えてね。お返しとかは絶対に考えなくて大丈夫だから。
メッセージで伝える場合の例文
ご出産おめでとうございます。母子ともにご健康との知らせを聞き、心から安心しました。ささやかですがお祝いをお贈りします。まずはゆっくりお体を休めて、赤ちゃんとの新しい時間を大切に過ごしてください。つきましては、お返し等のお心遣いは謹んでご辞退申し上げます。
もし、相手が特につわりが酷かったり、難産だったり、あるいは現在療養中であるなど、具体的な状況を知っている場合は、その点に優しく触れることで、より深い思いやりを示すことができます。
例えば、「大変な出産だったと聞きました。そんな中でのお返しは本当に不要ですので、お祝いの気持ちだけ受け取ってください。元気な顔を見せてくれることが、何よりのお返しです」といった形です。
内祝いを断るときの具体的な例文は?


ここでは、様々なシチュエーションですぐに使える、内祝いを断るための具体的な例文を一覧にまとめました。
贈る相手との関係性や、お祝いを渡す状況などを考慮し、ご自身の言葉で少しアレンジしながら活用してください。
| 相手 | 状況 | 例文 | 
|---|---|---|
| 親しい友人 | 直接会って渡す時 | 「結婚おめでとう!これ、よかったら使ってね。ほんの気持ちだから、お返しはマジでいらないからね!その分、新生活を楽しんで!」 | 
| LINEで伝える時 | 「出産お疲れ様!ささやかだけどお祝い送ったよ。ママの体調が一番大事だから、お返しとかは本当に気にしないでね。落ち着いたら赤ちゃんの顔見せてね!」 | |
| 職場の同僚 | 部署からの連名で渡す時 | 「〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。これ、部署の皆からのささやかな気持ちです。お返しなどのお気遣いは本当に不要ですので、その分、素敵な新婚生活を送ってください。」 | 
| 個人としてメッセージする時 | 「ご出産おめでとうございます。心ばかりのお祝いの品をお贈りしましたので、お受け取りください。つきましては、お返しのお心遣いはご遠慮させていただきます。まずはご自身の体を大切にしてくださいね。」 | |
| 親戚 | 会って渡す時 | 「〇〇ちゃん、結婚おめでとう。これはお祝いの気持ちだから、遠慮なく受け取ってください。内祝いなどは本当に結構ですから、二人のために使ってくださいね。」 | 
お返しは不要と伝えるときの文例は?


お祝いの品物に添えるメッセージカードや一筆箋は、スペースが限られています。
その中で、お祝いの気持ちと辞退の意思を的確に伝えるには、簡潔で洗練された表現を選ぶことが大切です。
友人・同僚向けのカジュアルな文例
親しい間柄であれば、堅苦しくなりすぎず、ストレートに気持ちが伝わる表現が好まれます。
- ご結婚おめでとうございます!ほんの気持ちです。お返しは気にしないでね!
- ご出産おめでとう!ささやかなお祝いです。内祝いは不要ですよ。
- 祝 ご結婚!お返しはなしにして、その分ハネムーンを思いっきり楽しんできてね!
先輩・目上の方向けの丁寧な文例
目上の方に対しては、敬意が伝わるよう、より丁寧でフォーマルな言葉遣いを心がける必要があります。
- この度は誠におめでとうございます。心ばかりのお祝いですので、どうぞお気遣いなさいませんように。
- ご結婚を心よりお祝い申し上げます。つきましては、お返しのお心遣いは謹んでご辞退申し上げます。
- ご出産おめでとうございます。ささやかなお祝いのしるしでございます。誠に勝手ながらお返しはご放念ください。
「ご放念ください」という上級表現
「ご放念(ごほうねん)ください」とは、「気にかけずに、どうぞ忘れてください」という意味を持つ、非常に丁寧で格調高い表現です。
特に自分よりもかなり年上の方や、社会的地位の高い方に対して、心配や気遣いをしないでほしいと伝える際に用いると、あなたの知性と敬意を示すことができます。
覚えておくと、いざという時に役立つ言葉です。
内祝いの住所を聞かれたときの返信方法


あなたが丁寧に辞退の意思を伝えたにもかかわらず、後日相手から「内祝いを贈りたいので、住所を教えていただけますか?」と連絡が来ることがあります。
これは、あなたの配慮を理解しつつも、相手が「どうしても感謝の気持ちを形で示したい」と強く願っている証拠です。
ここで頑なに「教えません」と拒否し続けると、相手の誠意を無にすることになり、かえって失礼にあたる可能性があります。
このような場合は、相手の気持ちを最大限に尊重し、柔軟な対応に切り替えるのが大人の振る舞いです。
友人:「〇〇、先日は素敵なお祝いありがとう!つきましては、内祝いを贈りたいので住所を教えてもらえるかな?」
あなた(ステップ1):「連絡ありがとう!そんな風に言ってもらえてすごく嬉しいよ。でも、祝いたいっていう私の気持ちを受け取ってもらえただけで十分だから、本当にお気遣いなく!だから住所は大丈夫だよ。」
友人:「ううん、どうしても感謝の気持ちを形にしたいんだ。だから、お願い!」
あなた(ステップ2):「そうまで言ってもらえるなんて、かえって恐縮です。もし、どうしてもということであれば、お言葉に甘えさせていただこうかな。でも、本当に無理だけはしないでね。高価なものだと、私が逆に気を遣ってしまうから、お気持ち程度のものですごく嬉しいです。」
このように、まずはもう一度丁寧に辞退し、それでも相手の意思が固いようであれば、相手の顔を立てる形で受け入れるのが最善策です。
その際、「負担にならない範囲で」という条件をそっと提示することで、相手もこちらも気持ちよくこのやり取りを終えることができます。
一度はっきりと辞退の意思は伝えているのですから、あとは相手の誠意を素直に受け取るのが、円満な人間関係を築くための思いやりと言えるでしょう。
失礼にならない内祝い辞退の断り方まとめ


この記事で解説してきた、相手に失礼な印象を与えずに内祝いをスマートに辞退するためのポイントを、最後に一覧でまとめます。
- 内祝いの辞退は伝え方次第で失礼にはあたらない
- 何よりも先にお祝いへの心からの感謝を伝えることが基本マナー
- 相手の経済的・時間的負担を気遣う言葉を具体的に添える
- 親しい友人にも「親しき中にも礼儀あり」で丁寧な言葉選びを心がける
- 結婚祝いでは「新生活」や「二人の未来」を応援する気持ちを伝える
- 出産祝いでは「ママの体調」や「赤ちゃんとの時間」を最優先に考えていると伝える
- 形に残るメッセージカードで伝えると辞退の本気度が伝わりやすい
- 職場の上司や年配の親戚など目上の方への辞退は特に慎重に行うか避けるのが無難
- 「お返し」より「お心遣い」などの柔らかい言葉を選ぶと丁寧な印象になる
- 物の代わりに食事会など別の形での交流を提案するのも有効な方法
- 住所を聞かれたらまずは再度丁寧に辞退の意思を伝え相手の真意を確かめる
- それでも相手の贈りたい意思が固い場合はその誠意を汲み柔軟に対応する
- 頑なな態度は相手の善意を拒絶することになりかえって関係を損なう可能性がある
- もし内祝いが贈られてきたら辞退した経緯に関わらず感謝して受け取るのがマナー
- 最終的にはマニュアルに固執せず相手との関係性を尊重した判断が最も重要


 
			






