こんにちは、ラクママです!
子育てや仕事でバタバタしていると、ふとした時のマナーに「あれ、これで合ってる?」と不安になること、ありませんか?
特に、取引先への手土産や、お世話になった方へのお礼で「心ばかりですが」と一言添えたい時。
ビジネスシーンでも使う言葉だけに、失礼がないか心配になりますよね。
- 心ばかりですがという言葉の意味や、ほんの気持ちですがとの違いは?
- つまらないものですがと言うべき?
- お詫びの品として渡す時のマナーは?
- のしの表書きはどうしたら?
- どんなお菓子を選べばいいの?メールで送る時の例文は?
私も、この「心ばかりですが」の使い方には結構悩んできました。
この記事では、そんな「心ばかりですが」の基本的な意味から、コピペで使える具体的な例文、ビジネスシーンで失敗しないお菓子の選び方まで、私が「これを知っておきたかった!」と思う情報をぎゅっとまとめました。
これを読べば、もう迷いません。自信を持って、あなたの素敵な「気持ち」を届けられるようになりますよ。
本記事のポイント
- 「心ばかりですが」の正しい意味と類語との違い
- ビジネスやメールでそのまま使えるお菓子を渡す例文
- 失礼にならない!お詫びや「のし」の正しいマナー
- 「気が利く」と思われるお菓子の選び方と添える一言
心ばかりですが例文とお菓子の基本
まずは、「心ばかりですが」という言葉の基本からおさらいしてみましょう。
意味を知っておくと、自信を持って使い分けができるようになりますよ。
心ばかりですがの正しい意味

「心ばかりですが」というのは、「私からの精一杯の気持ちに比べれば、この品物はほんの一部にすぎませんが」という意味が込められた、とっても謙虚な日本語表現です。
贈り物を渡す「本人(贈る側)」が使う謙譲語ですね。
ポイントは、「これは品物ではなく、あくまで私の『気持ち』です」と伝えることで、相手が「こんな立派なもの…」と恐縮したり、「お返ししなきゃ」と負担に感じたりするのを和らげる、日本ならではの「配慮」の言葉なんです。
日本には「お返し」の文化がありますから、何かをもらうと「お返しをしなければ」という心理的なプレッシャーを感じることがありますよね。
「心ばかり」という言葉は、そのプレッシャーを「これはお返し不要の、私の純粋な気持ちですから」と、そっと取り除いてあげる役割も持っているんです。
【厳禁】受け取る側は使っちゃダメ!
一番やっちゃいけないのが、受け取った側が「心ばかりの品をありがとうございます」と言ってしまうこと。
これは「相手が謙遜して言った『わずかな品』という評価に、あなたも同意します」という意味になっちゃうので、すごく失礼にあたります!
受け取った時は、品物ではなく、相手の「気持ち」や「行動」に感謝するのがマナーです。
- 「お心遣い(おこころづかい)ありがとうございます」
- 「ご丁寧に恐れ入ります」
- 「いつもお気遣いいただき、ありがとうございます」
このように、相手の「心遣い」に対して感謝を伝えるのが正解ですね。
ほんの気持ちですがとの違い
「心ばかりですが」とそっくりな言葉に「ほんの気持ちですが」がありますよね。私もどっちを使うか迷うことが多いです。
結論から言うと、意味はほぼ同じです!
ただ、ニュアンスが少しだけ違います。TPOで使い分けると、より「デキる人」という印象になるかもしれません。
- 心ばかりですが: やや改まった、丁寧な印象。ビジネスシーンや目上の方、顧客、恩師など、敬意を払うべき相手に使うとバッチリです。少し硬質な響きがあるので、フォーマルな場面で信頼感を与えます。
- ほんの気持ちですが: 少し柔らかく、カジュアルな響き。すごく万能で、目上の人にも、同僚、友人、ママ友にも使える便利な言葉です。「心ばかり」だとちょっと堅苦しいかな?と思うような、親しい先輩や同僚へのお礼には、こちらのほうが温かみが伝わって良いかもしれませんね。
ビジネスで迷ったら「心ばかりですが」を選んでおけば間違いありませんが、相手との関係性やシーンに合わせて「ほんの気持ちですが」と使い分けるのがおすすめです。
つまらないものですがとの使い分け

もう一つ、昔からよく聞くのが「つまらないものですが」。
これは、謙遜のレベルが一番高い、伝統的な表現です。
「(あなた様のような素晴らしい方には)本当につまらなく見えるかもしれませんが」と、相手を最大限に立てる言葉なんですね。
でも、最近は「本当につまらないものを渡された」と字のまま受け取られちゃうリスクもあって、使う人が減っているかなと思います。
すごく格式を重んじるお相手(例えば、伝統芸能の師匠とか)や、古くからの慣習を大切にするようなビジネスシーン以外では、現代では「心ばかりですが」や「ほんの気持ちですが」を使ったほうが、誤解がなく「温かい謙遜」として伝わりやすいですね。
これらの使い分けを、ちょっと表にまとめてみました。
【完全版】謙遜の贈り言葉 使い分け比較表
| フレーズ | ニュアンス | 適切な相手 | フォーマル度 |
|---|---|---|---|
| 心ばかりですが | 「私の気持ちの印です」 | 目上の人、顧客、取引先 | ★★★★★(高い) |
| ほんの気持ちですが | 「少しですが、どうぞ」 | 全方位(目上、同僚、友人) | ★★★★☆(万能) |
| つまらないものですが | 「(あなたには)つまらないものです」 | 目上の人(伝統・格式重視) | ★★★★★(最高・古風) |
| ささやかですが | 「質素で小さいものですが」 | 目上の人、顧客 | ★★★★★(高い) |
| ちょっとしたものですが | 「大したものではないですよ」 | 目下の人、友人 | ★☆☆☆☆(カジュアル) |
例文:ビジネスでのお菓子の渡し方

ここからは、コピペOKな具体的な例文を見ていきましょう!
ビジネスシーンで一番多いのが、取引先のオフィスを訪問する時のお菓子(手土産)ですよね。
「心ばかりですが」は、それ単体で使うんじゃなくて、「受け取ってほしい」というお願いの言葉とセットで使うのがポイントです。この「後付けフレーズ」がとっても大事!
▼ 取引先(複数名)への訪問時
これが鉄板のフレーズかなと思います!「皆様で」と一言添えることで、「部署の皆さんで分けてくださいね」という配慮が伝わります。
「心ばかりですが、皆様でお召し上がりください」
「心ばかりの品ですが、休憩のお供にでもしていただければと存じます」
▼ 上司や恩師(個人)へのお礼
「食べ物」を渡す時ならではの、丁寧な表現ですね。「私の選んだものが、お好みと合うかわかりませんが…」という、さらに一歩踏み込んだ謙遜が伝わります。
「心ばかりの品ですが、お口に合えば幸いです」
「(恩師へ)先生には大変お世話になりました。心ばかりですが、どうぞお受け取りください」
▼ 汎用的に使える基本形
お菓子以外にも使える、一番ベーシックな形です。迷ったらこれでもOKです。
「心ばかりですが、どうぞお受け取りください」
「心ばかりですが、お納めいただけますと幸いです」
▼ イベントやセミナーで配布する時
来てくれたことへの「ご足労」に対する感謝を込めて、お土産として渡す時の丁寧な言い方ですね。
「本日はご足労いただきありがとうございました。心ばかりですが、お持ち帰りいただけますと幸いです」
「心ばかりの粗品ですが、記念にお持ち帰りください」
例文:メールや送付状の場合
お中元やお歳暮、お礼の品を郵送するときは、メールや送付状に一言添えますよね。その時の書き言葉の例文です。対面とは少し違う、改まった表現が便利です。
▼ お礼の品を別送する時のメール
品物が届くタイミングか、その前にメールを送るのがスマートですね。
(本文) さて、この度は多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。 つきましては、心ばかりですが、御礼の品(〇〇店のお菓子)をお送りいたしました。 ご笑納いただければ幸いです。 (本文)
▼ 時候の挨拶(お中元・お歳暮)と合わせて送る時
季節の挨拶状に添える一文です。
(本文) 日頃の感謝を込めまして、心ばかりの品を別送いたしました。 皆様でお召し上がりいただけますと幸いです。 (本文)
便利な「ご笑納(ごしょうのう)」
「ご笑納(ごしょうのう)」は、「つまらないものですが、笑って納めてください」という意味の、とっても謙虚な書き言葉です。
これひとつで「心ばかり」のニュアンスが伝わるので、知っておくと便利ですね。
似た言葉に「ご受納(ごじゅのう)ください」もあり、こちらも「お受け取りください」の丁寧な表現として使えますよ。
心ばかりですが例文とお菓子のマナー

後半は、ちょっと踏み込んだマナー編です。特に「お詫び」の時と、「お菓子選び」は、センスと配慮が問われるところ。しっかり押さえておきたいですね!
お詫びの品としての渡し方

謝罪の時に「心ばかりですが」を使う場合は、細心の注意が必要です。
ここを間違えると、火に油を注ぐことにもなりかねません…。
一番やっちゃいけないのは、謝罪の言葉より先に、品物を差し出すこと。
「物で解決しようとしてる?」と、相手の気持ちを逆なでしてしまいます。
手順が命です!
- 【最優先】まずは誠心誠意、言葉と態度で謝罪します。言い訳はせず、非を認めることが大切です。
- 相手が謝罪を受け入れ始めた(あるいは、一通り謝罪を述べた)タイミングで、初めて品物を取り出します。
- 「お詫びの印(しるし)として」という言葉と共に、なぜそれを持ってきたのかを伝えます。
▼ お詫びの際の口上(例文)
「(謝罪の言葉の後で)…大変失礼かとは存じますが、お詫びの印でございます。心ばかりですが、どうぞお納めください」
「(謝罪の後)失礼かと存じますが、こちらお詫びの気持ちでございます。心ばかりですが、お受け取りいただけますでしょうか」
この場合、「心ばかりですが」は「品物」にかかる言葉であって、「謝罪の気持ち」が「心ばかり(わずか)」だという意味ではありません。
あくまで「謝罪の気持ちに比べたら、この品物はわずかなものですが」という謙遜ですね。
お詫びのお菓子選び
お詫びの時のお菓子は、手土産とは選び方が全く違います。
- 「消えもの」であること:後に残らないお菓子や飲料が基本です。
- パッケージ:絶対に派手なもの(赤や金など)はNG。白、黒、紺、緑、茶色などの地味で落ち着いた色合い、格調高いデザインを選びます。リボンなども避けましょう。
- 信頼感:相手に安心感を与える「老舗」や「有名店」のものが無難です。「よくわからない店のもの」は不安感を与えかねません。
- 物理的な「重さ」:謝罪の定番が「羊羹(ようかん)」や「カステラ」なのは、物理的にずっしり重いから。「問題を重く受け止めている」「謝意の重さ」という姿勢を、非言語的に伝えるためなんですね。
失礼にあたるNGな使い方

「心ばかり」は便利な言葉ですが、使い方を間違うと一気に「失礼」になってしまいます。
特に注意したいNG例を2つ紹介します。
NG①:高価な品物・高額な金銭に使う
「心ばかり」=「わずかなもの」という意味です。 それなのに、誰が見ても高価(目安として1万円以上)と分かる品物や、高額な金銭に「心ばかりですが」と添えるのは、強烈な「嫌味」か「不誠実」に聞こえてしまいます。
「これを『わずか』と感じるあなたの金銭感覚は…?」と、相手に不信感を与えてしまいますよね。
高価なものを渡す時は、謙遜しすぎず「皆様で召し上がってください」「どうぞお納めください」とだけ言うほうが誠実ですね。
NG②:受け取る側が使う
これは最初にも触れましたが、本当に重要なのでもう一度!
「心ばかりの品をいただき…」は絶対に言わないこと。
「お心遣い、誠にありがとうございます」「結構な品をいただき、恐れ入ります」など、相手の「気持ち(心遣い)」に対して感謝を伝えるのがマナーです。
のし表書きは心ばかりで良い?
お菓子に「のし紙」をかける時、表書きに「心ばかり」って書いてもいいの?と迷いますよね。
はい、「心ばかり」は、のし紙の上段中央に書く「表書き」として、そのまま使えます!
その場合の水引(飾り紐)は、「紅白の蝶結び(ちょうむすび)」を選んでください。
「蝶結び」は、何度も結び直せることから、「この先も良い関係が何度でも続きますように」という願いが込められています。「今後ともよろしくお願いします」という「心ばかり」のニュアンスにピッタリですね。
逆に、結婚祝い(一度きりが望ましい)やお見舞い・快気祝い(繰り返したくない)ことには、固く結んで解けない「結び切り」を使います。
この使い分けは大事なので覚えておきたいですね。
「のし紙」の基本のキ
「のし紙」は、いくつかのパーツでできています。
- のし(熨斗):右上の飾り。昔の貴重品「干しアワビ(熨斗鮑)」の名残で、生もの以外の贈り物につけます。
- 水引(みずひき):中央の飾り紐。「蝶結び」と「結び切り」があります。
- 表書き(おもてがき):上段中央に書く「御礼」「御挨拶」「心ばかり」などの目的。
- 名入れ:下段中央に書く、贈り主(自分)の名前。
「心ばかり」は、この「表書き」として使える、ということですね!
贈り物に最適なお菓子の選び方

「心ばかり」の気持ちを伝えるのに、どんなお菓子を選べば「気が利く!」と思われるんでしょうか?
特にビジネスシーン(オフィス)への差し入れで、私が一番大事にしている基準があります。
それは、「個包装(こほうそう)であること」です!
「皆様でお召し上がりください」と渡すのに、ホールケーキや切り分ける必要があるカステラ(※謝罪時は別)だと、相手のオフィスで「ナイフ、お皿、フォークの準備、後片付け」という余計な手間(負担)を発生させてしまいます。
個包装のクッキーやフィナンシェ、小さめの羊羹なら、配りやすく、受け取った人も好きなタイミングで食べられますよね。この「相手の手間をゼロにする」配慮こそが、「心(配り)」の表れかなと思います。
「心ばかり」のお菓子選び基準
- 最重要:個包装であること (配る手間をかけさせない、清潔感がある)
- 日持ち (相手が慌てて食べる必要がないよう、最低でも1〜2週間は日持ちする焼き菓子が親切)
- 価格帯 (高すぎないこと。1,000円〜5,000円程度が一般的。安すぎても「安っぽい」と逆に失礼になる場合も)
- 信頼感(ブランド) (ビジネスや謝罪なら、やはり「老舗」や「有名店」が安心。地方の銘菓を渡す際は「今地元で人気のお菓子で…」と一言添えると◎)
- 「消えもの」 (食べたらなくなるお菓子が、相手に気を使わせません)
- 常温保存OK (冷蔵・冷凍が必要なものは、相手の冷蔵庫事情を圧迫するので避けるのが無難)
▼ おすすめお菓子ジャンル
- 洋菓子(フィナンシェ、クッキー、マドレーヌ) 個包装になっていて分けやすく、見た目もおしゃれ。ヨックモックやアンリ・シャルパンティエなどは、知名度も高くて鉄板ですね。
- 和菓子(小型羊羹、銘菓詰合せ) 目上の方や、改まったシーンに最適。とらやの「小形羊羹」は、個包装・知名度・格式・日持ち、すべて揃っていて最強かも。
お菓子に添える一言(例文)
「心ばかりですが」は、それだけだと「(謙遜したけど)…で?」と、ちょっと言葉足らずになっちゃう「クッション言葉」です。
必ず、「相手への行動を促す一言」をペアで添えましょう!
この「後付けフレーズ」を覚えるだけで、完璧な渡し方ができますよ。
▼ 鉄板フレーズ(お菓子・食べ物用)
「心ばかりですが、どうぞお召し上がりください」
▼ ビジネス・グループ向け
「心ばかりですが、皆様でお召し上がりください」
「心ばかりですが、仕事の合間にでも召し上がってください」
▼ 謙遜を重ねる丁寧な表現
「心ばかりの品ですが、お口に合えば幸いです」
「拙い(つたない)ものではございますが、お口に合いますかどうか」 ※手作りの場合など
▼ 汎用・お菓子以外にも使える
「心ばかりですが、どうぞお受け取りください」
「心ばかりですが、お納めください」
郵送する場合や、直接渡せない場合は、これらを「手書きのメモ」やメッセージカードで添えるだけで、気持ちは飛躍的に伝わります。手間をかけてくれた、という事実が嬉しいんですよね。
心ばかりですが例文とお菓子の総まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめますね。
「心ばかりですが」は、相手への負担を減らす「配慮」の言葉です。正しく使うことで、あなたの謙虚で温かい気持ちがきっと伝わります。
難しく考えがちですが、大切なのは「相手に余計な気を使わせないぞ」という気持ちかなと思います。

これだけ押さえればOK!
- 「心ばかりですが」は贈る側が使う謙譲語。受け取る側は「お心遣いありがとうございます」と返す。
- 目上やビジネスには「心ばかり」、万能なのは「ほんの気持ち」。
- 「皆様でお召し上がりください」など、必ず「後付けの一言」とセットで使う。
- お詫びの時は、「謝罪が先、品物は後」の順番を厳守し、重厚で地味なパッケージのお菓子を選ぶ。
- オフィスに贈るお菓子は、「個包装」「常温」「日持ちする」が最大の配慮。
これで、心ばかりですがの例文やお菓子のマナーはバッチリですね!
忙しい毎日の中でも、こうしたちょっとした言葉遣いやマナーを大切にできると、自分自身もちょっと嬉しくなるもの。自信を持って、あなたの素敵な「心」を届けてみてくださいね。
