ビジネスメールで内容を間違えてしまった時、
どうお詫びすればいいのだろう?
修正したので再送します、の敬語表現は?
といった疑問や不安を感じることはありませんか。
メールの内容間違いへのお詫びや、件名を間違えた際の訂正方法など、ミスをした後の対応一つで、相手に与える印象、ひいてはビジネス上の信頼関係が大きく変わります。
この記事では、社内や社外向けに送る訂正メールの基本的な書き方から、差し替えをお願いする際の丁寧な伝え方まで、様々なビジネスシーンを想定した文例を豊富に紹介します。
請求書の訂正・差し替えといった特に慎重さが求められる重要書類の文例はもちろん、相手の間違いを角を立てずに訂正してもらうメールの送り方まで、幅広く網羅しています。
お詫びと訂正のお知らせを送る際の例文や、適切な再送の件名、差し替えの例文は?といった具体的な疑問に、豊富な文例と解説で丁寧にお答えします。
あらゆる状況で使える、あなただけの誠意が伝わる言葉がきっと見つかるはずです。
本記事のポイント
- 訂正メールの基本的な書き方とビジネスマナーがわかる
- 社内・社外などシーン別の豊富なメール文例が見つかる
- ミスを誠実に伝え、ビジネス上の信頼を維持する方法が学べる
- ヒューマンエラーを未然に防ぐための具体的なチェックポイントを理解できる
様々な訂正・差し替えで使えるメール文例の基本
- メール内容間違いのお詫びと訂正
- 間違い訂正メールの再送件名
- 修正したので再送しますの敬語表現
- 差し替えをお願いするメールの例文は?
- お詫びと訂正のお知らせメール文例
メール内容間違いのお詫びと訂正

ビジネスメールで内容を間違えてしまった場合、何よりも重要なのは迅速かつ誠実な対応です。
間違いに気づいた瞬間から、時間を置かずにすぐ訂正メールを送ることが、失った信頼を回復し、さらなる問題の発生を防ぐための絶対的な鍵となります。
なぜなら、対応が遅れれば遅れるほど、相手が誤った情報に基づいて重要な判断を下してしまったり、プロジェクトが間違った方向に進んでしまったりと、混乱や損害が雪だるま式に拡大する可能性があるからです。
一般社団法人日本ビジネスメール協会の調査でも、返信が1日(24時間)以内に来ないと「遅い」と感じる人が7割近くにのぼるなど、ビジネスにおけるスピード感の重要性は明らかです。
スピーディーな訂正は、ミスをリカバリーするだけでなく、あなたの危機管理能力と誠実さを示す絶好の機会にもなり得ます。
訂正メールは、基本的に以下の3つの要素で構成します。これらの要素を漏れなく含めることで、相手に誠意が伝わりやすくなります。
訂正メールの基本構成
- 件名:一目で訂正メールだと明確にわかるようにする。緊急性や重要性が伝わる工夫が求められます。
- 本文:まずは潔い謝罪から始め、訂正箇所を具体的に明記し、今後の再発防止策を簡潔に示します。
- 結び:再度のお詫びの言葉で締めくくり、今後の良好な関係を継続したいという意思を伝えます。
特に本文では、どこがどのように間違っていたのかを具体的に示すことが極めて重要です。
以下の表のように【誤】と【正】を並べて明確に記載することで、相手は変更点を一目で正確に理解できます。
項目 | 記載例 |
---|---|
打ち合わせ日時 | 【誤】:10月17日(金)14:00 【正】:10月18日(土)14:00 |
見積金額 | 【誤】:110,000円(税込) 【正】:121,000円(税込) |
納品場所 | 【誤】:弊社B倉庫 【正】:貴社A倉庫 |
言い訳は信頼をさらに損なう
- 「多忙で確認する時間がなく」
- 「体調不良でうっかりしており」
といった言い訳がましい表現は、相手に不誠実で無責任な印象を与え、火に油を注ぐ結果になりかねません。
間違いの原因が何であれ、まずは「私の確認不足です」と潔く非を認め、ストレートに謝罪することが、信頼回復への唯一の道です。
間違い訂正メールの再送件名

訂正メールを送る際、件名は内容が一目でわかるように最大限工夫する必要があります。
多忙なビジネスパーソンは、日々数十通、場合によっては数百通のメールを受信しており、その多くを件名だけで重要度を判断し、処理の優先順位を決めています。
曖昧な件名では他のメールに埋もれてしまい、開封が後回しにされたり、最悪の場合見落とされたりする危険性があるためです。
件名を見ただけで「緊急の訂正連絡だ」と瞬時に理解してもらうことが、迅速な情報修正と問題解決の第一歩です。
隅付き括弧【】や、必要であれば【重要】といった文言を活用して、他のメールとの差別化を図り、件名を目立たせるのが非常に効果的です。
件名の具体例(バリエーション)
【基本的な件名】
- 【訂正のお詫び】〇月〇日のお打ち合わせ日時について
- 【内容訂正】先ほどお送りしたメールの件(株式会社〇〇 担当者名)
【緊急性や重要性を伝えたい場合】
- 【重要・訂正】〇〇プロジェクトの見積書(再送付)_YYYYMMDD
- 【至急ご確認ください】〇〇の納期訂正について
【添付ファイルの差し替えの場合】
- 【再送付のお願い】〇〇資料の差し替えにつきまして
- 【ファイル差し替え】〇〇契約書ドラフト(修正版)
件名に自分の会社名や名前、さらには日付(YYYYMMDD形式など)を入れておくと、相手が後からメールを検索しやすくなるので、とても親切な配慮と言えますね。
こうした細やかな気配りが、ビジネスにおける信頼関係を築いていきます。
修正したので再送しますの敬語表現

「修正したので再送します」という意図を、ビジネスシーンにふさわしい敬語で伝える場合、相手との関係性や状況に応じていくつかの表現を使い分けることが望ましいです。
最も一般的で丁寧な表現は「修正いたしましたので、再送付させていただきます」です。
この表現は、「修正した」という自身の行為を謙譲語「いたす」でへりくだり、さらに「送る」という行為に「させていただく」という、相手の許可を得て行うまっとうな行為であるという謙譲表現を加えることで、相手への深い敬意と丁寧な姿勢を示しています。
シチュエーションに応じて、さらに丁寧な表現や、ニュアンスの異なる言い換えも覚えておくと、コミュニケーションがより円滑になります。
敬語表現のバリエーションと使い分け
- より丁寧に謝罪の意を込めたい場合:
「ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。修正いたしました資料を、改めて送付させていただきます。」 - 相手に確認を丁寧にお願いしたい場合:
「修正版を再送付いたしますので、お手数ではございますが、ご査収くださいますようお願い申し上げます。」 - シンプルかつ丁寧に伝えたい場合:
「修正したファイルを再送いたします。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。」 - 少し硬い表現で、公式な文書の場合:
「修正の上、再提出いたしますので、ご査証のほどお願い申し上げます。」
豆知識:「ご査収ください」と「ご査証ください」の違い
「ご査収ください」は、前述の通り「内容をよく調べて受け取ってください」という意味で、見積書や請求書、納品物などを送る際に広く使えます。
一方、「ご査証ください(ごさしょうください)」は、「内容を調べて証明してください」という意味合いが強くなります。
契約書や申請書など、相手の確認と承認をもって効力が発生するような、より重要な書類に対して使われることが多い、やや硬い表現です。
これらの表現に加えて、「お手数をおかけし大変恐縮ですが」「ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません」といったクッション言葉を文頭に添えることで、文章が柔らかくなり、より誠実な気持ちが相手に伝わります。
差し替えをお願いするメールの例文は?

添付ファイルを間違えたり、書類の内容に重大な誤りがあったりした場合、先に送付した情報を破棄してもらい、新しい正しい情報と差し替えてもらう必要があります。
この場合、どの情報を、何と差し替えてほしいのかを、誰が読んでも誤解の余地がないほど明確に伝えることが不可欠です。
単に「先ほどのメールを差し替えてください」と伝えるだけでは、相手がどのメールのどのファイルを指しているのか判断できず、かえって混乱を招き、余計な手間をかけさせてしまう可能性があります。
必ず、元のメールの件名や送信日時、そして差し替えるファイル名を具体的に記載し、相手の負担を最小限に抑える配慮が求められます。
文例1:基本的な添付ファイル差し替えメール
件名:【ファイル差し替えのお願い】〇〇プロジェクト企画書(株式会社〇〇 担当者名)
株式会社△△
営業部 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先ほど「〇〇プロジェクト企画書のご提案」という件名でお送りしたメールに添付いたしましたファイルに、一部誤りがございました。
こちらの確認不足により、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。
つきましては、大変お手数をおかけし恐縮ですが、先ほどお送りしたメール(送信日時:10月16日 15:30頃)と添付ファイルは破棄していただき、本メールに添付しております修正版のファイルをご確認いただけますようお願い申し上げます。
【誤】:企画書_ver1.0.pdf
【正】:企画書_ver1.1_修正版.pdf
この度は、こちらの確認不足によりご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
今後はダブルチェックを徹底し、再発防止に努めてまいりますので、何卒ご容赦いただけますと幸いです。
(署名)
文例2:バージョンが古いファイルを送付してしまった場合
件名:【再送付・差し替えのお願い】〇〇資料(最新版)
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先ほどお送りしました「〇〇資料のご共有」というメールですが、添付したファイルが最新版ではございませんでした。大変失礼いたしました。
つきましては、本メールに最新版の資料を添付し再送付いたしますので、差し替えをお願いできますでしょうか。
先にお送りしたバージョン(資料_ver2.pptx)は、情報が古いため破棄していただけますと幸いです。
混乱を招き、誠に申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
(署名)
差し替えをスムーズにするファイル名の工夫
差し替えをお願いする際は、ファイル名にも配慮するとより親切です。
「〇〇_修正版」「〇〇_ver2」「〇〇_20251016」のように、古いファイルとの違いが一目でわかる名前を付けましょう。これにより、相手がファイルを取り違えるリスクを減らすことができます。
このように、誤ったファイルと正しいファイル名を明確に記載し、古い情報の破棄を丁寧かつ明確にお願いすることが、スムーズな情報訂正の鍵となります。
お詫びと訂正のお知らせメール文例

ウェブサイトの価格表示ミスや、イベント情報の誤記、製品仕様の誤った案内など、不特定多数の顧客や関係者に向けて、広くお詫びと訂正をお知らせする必要があるケースもあります。
この場合、事実関係を迅速、正確、そして誠実に伝えることが、企業の信頼とブランドイメージを保つ上で極めて重要になります。
一対一のメールとは異なり、企業の公式な声明となるため、より客観的でフォーマルな言葉遣いが求められます。
なぜ間違いが起きたのかという原因と経緯、そして今後の具体的な対応について、簡潔かつ誰にでも分かりやすく説明することが大切です。
特に価格表示の誤りは、景品表示法に抵触する可能性もあるため、特に慎重な対応が求められます。(参照:消費者庁「景品表示法」)
文例1:ウェブサイト誤表記に関するお詫びと訂正
件名:【お詫びと訂正】弊社ウェブサイトにおける「製品A」の価格表示の誤りについて
お客様各位
平素は弊社製品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、2025年10月1日より弊社公式サイトにて掲載しておりました「製品A」の価格に誤りがあることが判明いたしました。
お客様ならびに関係者の皆様には多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
訂正内容につきまして、下記の通りご報告申し上げます。
————————————
対象製品:製品A(製品番号:XYZ-001)
誤表記期間:2025年10月1日~10月15日
【誤】:9,800円(税込)
【正】:10,800円(税込)
————————————
現在は正しい価格表示に修正済みでございます。
なお、上記期間中に誤った価格でご注文いただいたお客様へは、個別にご連絡を差し上げ、今後の対応についてご相談させていただいております。
今後は、このような事態を二度と招かぬよう、ウェブサイト掲載内容の確認プロセスを見直し、管理体制を一層強化し、再発防止に全社を挙げて努めてまいる所存でございます。
この度は誠に申し訳ございませんでした。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
(会社名、住所、連絡先、公式サイトURLなど)
文例2:イベント開催日時の変更に関するお詫びと訂正
件名:【重要なお知らせ】〇〇セミナー開催日時変更のお詫びとご案内
〇〇セミナーへお申し込みの皆様
平素より大変お世話になっております。〇〇セミナー事務局でございます。
この度、11月10日(月)に開催を予定しておりました「〇〇セミナー」につきまして、弊社の都合により開催日時を下記のとおり変更させていただくこととなりました。
【変更前】:11月10日(月)13:00~15:00
【変更後】:11月17日(月)13:00~15:00
すでにご予定を調整いただいていた皆様には、多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
変更後の日時にご参加が難しい場合は、大変お手数ですが、本メールにご返信いただくか、下記までご連絡いただけますようお願い申し上げます。
(問い合わせ先情報)
今後はこのようなことのないよう、運営体制を強化してまいります。何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
【シーン別】訂正・差し替えメールの文例集
- 社内向けの訂正メールの書き方
- 社外向けの訂正のお詫び文例
- 請求書の訂正・差し替えの文例は?
- 相手の間違いを訂正してもらうメール
- 最適な訂正・差し替えメール文例を見つける
社内向けの訂正メールの書き方

社内の上司や同僚、他部署のメンバーに訂正メールを送る場合、最も重視すべきは情報の迅速な共有と、要点を押さえた簡潔さです。
もちろん、相手への配慮として丁寧な言葉遣いは必須ですが、社外向けほどの儀礼的な挨拶や時候の挨拶などは省略し、事実関係を素早く正確に伝えることが最優先されます。
文例1:上司への報告内容の訂正
件名:【訂正のお詫び】先ほどご報告した〇〇の件
〇〇部長
お疲れ様です。〇〇部の(自分の名前)です。
先ほど口頭でご報告いたしましたA社の件、一部私の認識に誤りがございました。大変申し訳ございません。
【誤】:A社からの発注は30個
【正】:A社からの発注は300個
桁を一つ間違えて報告してしまいました。今後、数値報告の際は必ず書面で再確認いたします。取り急ぎ、訂正しお詫び申し上げます。
文例2:同僚への情報共有の訂正
件名:【訂正・再送】先ほどの〇〇の資料
〇〇さん
お疲れ様です。(自分の名前)です。
さっき送った資料、最新版じゃなかった!ごめんなさい!
こっちが正しいバージョンなので、古い方は破棄してください。
【旧】:資料_ver2.pptx
【新】:資料_ver3_final.pptx
混乱させてすみません。よろしくお願いします。
社外向けの訂正のお詫び文例

社外の取引先や大切なお客様に訂正メールを送る際は、最大限の誠意と、非の打ち所がないほど丁寧な表現を尽くすことが絶対条件です。
社外への誤った情報は、個人のミスとしてだけでなく、会社全体の管理体制の問題と捉えられ、自社の信頼に直接的なダメージを与えるため、社内向けとは比較にならないほど慎重な対応が求められます。
文例1:宛名・氏名誤記
件名:【深くお詫び申し上げます】メール宛名の誤記につきまして(株式会社〇〇 担当者名)
株式会社△△
営業部 部長 〇〇様
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
本日〇時〇分頃にお送りいたしましたメールの宛名において、〇〇様の大切なお名前を誤って記載するという、あってはならない間違いを犯してしまいました。
(もし会社名も間違えていれば、「貴社名につきましても」とその旨も記載)
ひとえに私の確認不足が原因であり、〇〇様には大変ご不快な思いをさせてしまいましたこと、弁解の余地もございません。
心より深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
今後は、メール送信前に複数回声に出して宛名を確認するなど、チェック体制を根本から見直し、二度とこのようなご無礼のないよう細心の注意を払う所存でございます。
甚だ勝手なお願いではございますが、何卒ご容赦いただけますよう伏してお願い申し上げます。
今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
(署名)
文例2:打ち合わせ日時の訂正
件名:【日程訂正のお詫び】〇月〇日のお打ち合わせにつきまして
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先ほどお送りしましたメールにて、来週のお打ち合わせの日時を誤って記載しておりました。私の確認不足でご予定を混乱させてしまい、誠に申し訳ございません。
正しくは、下記の日程となります。
【誤】:10月20日(月)14:00~
【正】:10月21日(火)14:00~
もし、上記日程でのご調整が難しいようでしたら、再度日程を調整させていただきますので、ご遠慮なくお申し付けください。この度はご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
(署名)
文例3:見積金額の訂正
件名:【お詫びと訂正】見積書(No. E-12345)の再送付につきまして
株式会社△△ 〇〇様
平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先ほどお送りいたしました見積書(No. E-12345)につきまして、合計金額に誤りがございました。深くお詫び申し上げます。
【誤】合計金額:550,000円(税込)
【正】合計金額:505,000円(税込)
正しい見積書を本メールに再添付いたしましたので、ご査収いただけますと幸いです。この度は、私の不注意によりご迷惑をおかけいたしましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
(署名)
文例4:添付ファイルの間違い(ファイル違い)
件名:【ファイル差し替えのお願い】先ほどお送りした〇〇の件
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先ほどお送りしたメールに添付いたしましたファイルが、誤って別のお客様向けの資料となっておりました。個人情報などは含まれておりませんが、大変失礼なことをしてしまい、誠に申し訳ございません。
つきましては、大変お手数ですが、先にお送りしたメールは添付ファイルごと削除していただけますと幸いです。正しい資料を本メールに添付し、改めてお送りいたします。
(署名)
文例5:添付ファイルの間違い(添付漏れ)
件名:【再送・お詫び】〇〇の件(ファイルの添付漏れ)
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先ほどお送りしました「〇〇の件」のメールに、本来添付すべき資料が漏れておりました。初歩的なミスで大変申し訳ございません。
本メールに改めて該当のファイルを添付いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。お手数をおかけいたしましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
(署名)
文例6:宛先間違い(To/Cc/Bcc)(※これは誤送信先に送るメール)
件名:【お詫び】メール誤送信につきまして(株式会社〇〇 担当者名)
株式会社□□ 〇〇様
突然のご連絡大変失礼いたします。
株式会社〇〇の(自分の名前)と申します。
先ほど、本来別の方にお送りすべきメールを、誤って〇〇様にお送りしてしまいました。私の不注意により、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。
大変恐縮ではございますが、当該メールは添付ファイルごと開封せず、削除していただけますようお願い申し上げます。この度は、誠に申し訳ございませんでした。
(署名)
文例7:納期遅延のお詫びと訂正
件名:【お詫び】製品〇〇の納期遅延につきまして
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先日ご注文いただきました製品〇〇ですが、弊社の確認不足により、ご案内しておりました納期に遅れが生じることが判明いたしました。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
【旧納期】:10月20日
【新納期】:10月25日
多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、重ねて深くお詫び申し上げます。進捗がございましたら、改めてご報告いたします。
(署名)
文例8:注文内容の確認ミス
件名:【お詫び】ご注文内容の確認につきまして
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先ほどお送りいたしました受注確認メールにて、ご注文内容を誤って記載しておりました。正しくは以下の通りです。
【誤】商品A:3点
【正】商品A:5点
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。正しい内容にて、本日ただちに発送手配を進めております。取り急ぎ、お詫びとご報告を申し上げます。
(署名)
文例9:情報の誤り(仕様など)
件名:【訂正のお詫び】製品Bの仕様に関するご案内
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先日のメールでご案内いたしました製品Bの仕様につきまして、一部に誤りがございました。誠に申し訳ございません。
【誤】重量:約5kg
【正】重量:約4kg
誤った情報をお伝えし、ご検討に混乱を招きましたこと、深くお詫び申し上げます。その他ご不明な点がございましたら、何なりとお申し付けください。
(署名)
重大なミスの場合は「電話での謝罪」が必須
見積金額の桁を間違える、競合他社の情報を誤って送る、個人情報を含むファイルを誤送信するなど、相手に大きな金銭的・信用的損害を与えかねない重大なミスをしてしまった場合は、メールを送る前にまず電話で直接、真摯に謝罪するのがビジネスマナーの鉄則です。
電話で第一報とお詫びを伝えた後、改めて経緯と訂正内容を詳細に記したメールを送るのが、最も丁寧で誠実な対応となります。
請求書の訂正・差し替えの文例は?

請求書は、企業間の金銭取引の根拠となる極めて重要な公式書類です。
そのため、請求書の内容に誤りがあった場合は、速やかに、かつ経理処理上も正確な方法で訂正したものを再発行する必要があります。
ミスを放置すると、入金が遅れたり、相手先の経理部門に多大な迷惑をかけたりと、信頼関係に深刻な影響を及しかねません。
2023年10月から開始されたインボイス制度(適格請求書等保存方式)においては、記載要件が厳格化されており、登録番号や税率、消費税額などの誤りも許されません。
訂正インボイスの発行方法については、国税庁のQ&Aも参考に、正しい手順を踏むことが重要です。(参照:国税庁「インボイス制度に関するQ&A」)
文例1:金額の訂正
件名:【お詫びと訂正】〇月分ご請求書の再発行につきまして(株式会社〇〇)
株式会社△△
経理ご担当者様
平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
〇月〇日付で発行いたしましたご請求書(請求書番号: 12345)につきまして、請求金額に誤りがございました。
貴社経理処理においてご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
つきましては、訂正いたしました適格請求書を本メールに添付し、再発行させていただきます。
【誤】 | 【正】 | |
---|---|---|
ご請求金額(税抜) | 90,910円 | 100,000円 |
消費税額(10%) | 9,090円 | 10,000円 |
ご請求金額(税込) | 100,000円 | 110,000円 |
大変お手数をおかけいたしますが、先日お送りいたしました請求書(請求書番号: 12345)は破棄していただき、今回添付いたしました請求書(請求書番号: 12345-rev1)にてお手続きを進めていただけますようお願い申し上げます。
今後は、発行前のチェック体制を二重三重に強化し、再発防止に万全を期す所存でございます。
この度の不手際、重ねて深くお詫び申し上げます。
(署名)
文例2:品目の訂正
件名:【お詫びと訂正】ご請求書(No. 67890)の品目修正について
株式会社△△ 経理ご担当者様
いつも大変お世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
〇月〇日付のご請求書(No. 67890)につきまして、品目欄に誤記がございました。混乱を招き、誠に申し訳ございません。
【誤】品目:製品X 10個
【正】品目:製品Y 10個
つきましては、訂正した請求書を本メールに添付し再発行いたしました。お手数ですが、お手元の古い請求書は破棄していただき、こちらでご処理いただけますようお願い申し上げます。
(署名)
文例3:振込先口座の変更に伴う差し替え
件名:【重要・請求書差し替え】振込先口座変更のお知らせ(株式会社〇〇)
株式会社△△ 経理ご担当者様
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。株式会社〇〇でございます。
さて、先般お送りいたしました〇月分ご請求書(No. 54321)ですが、弊社メインバンク変更に伴い、振込先口座が変更となりましたため、請求書を差し替えさせていただきます。
【旧】〇〇銀行 〇〇支店 普通 1234567
【新】△△銀行 △△支店 普通 7654321
旧口座は〇月末をもって閉鎖となります。大変お手数をおかけいたしますが、本メールに添付の新しい請求書に記載の口座へお振込みいただけますようお願い申し上げます。お手元の古い請求書は、お間違えのないよう破棄をお願いいたします。
急なご案内となりご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
(署名)
文例4:相手方の紛失による再発行依頼への対応
件名:〇月分ご請求書(No. 24680)の再発行につきまして
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
お問い合わせいただきました〇月分のご請求書(No. 24680)を、本メールに添付し再発行いたします。
なお、こちらの請求書には「再発行」と明記しております。万が一、前回お送りした請求書がお手元にございました際には、重複してお支払いいただくことのないよう、破棄していただけますようお願い申し上げます。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
(署名)
相手の間違いを訂正してもらうメール

時には、自分ではなく相手から受け取ったメールや書類に間違いを発見することもあります。
このような場合、相手の気分を害したり、プライドを傷つけたりせずに間違いを指摘し、スムーズに訂正をお願いするには、最大限の配慮と高度なコミュニケーションスキルが求められます。
絶対的なポイントは、相手を非難するような断定的な表現は絶対に避け、「もしかしたら自分の勘違いかもしれない」という謙虚な姿勢で、「確認のお願い」というスタンスを貫くことです。
- 「ここ、間違っています」
と直接的に指摘するのではなく、
- 「私の認識違いでしたら大変申し訳ないのですが」
- 「念のためのご確認となりますが」
といったクッション言葉を効果的に活用するのが、賢明なビジネスパーソンの対応です。
相手の面子を保ち、良好な関係を維持しながら、事実確認と訂正を促すことがゴールです。
文例1:受領した書類の内容について
件名:【ご確認のお願い】先日頂戴した〇〇の資料につきまして
株式会社△△
営業部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先日は「〇〇プロジェクトに関するお見積書」を迅速にお送りいただき、誠にありがとうございました。
早速、社内で拝見いたしました。
その中で一点だけ、念のためご確認させていただきたい箇所がございました。
もし、私の認識違いでしたら大変恐縮なのですが、お見積書の項目「B」の単価につきまして、下記のように認識しておりましたが、相違ございませんでしょうか。
ご提示いただいたお見積書の単価 | 55,000円 |
---|---|
弊社の認識(事前のお打ち合わせにて) | 50,000円 |
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご確認の上、ご教示いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
(署名)
文例2:受け取った請求書の金額について
件名:【ご確認】請求書(No. 98765)につきまして
株式会社△△ 経理ご担当者様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
〇月〇日付のご請求書(No. 98765)、確かに拝受いたしました。ありがとうございます。
つきまして、一点確認させていただけますでしょうか。
項目「C」の金額が、事前のお見積もりと異なっているように見受けられます。もし、こちらの認識違いでしたら大変恐縮ですが、一度ご確認いただけますと幸いです。
お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
(署名)
文例3:会議の議事録について
件名:【御礼とご確認】〇月〇日 〇〇会議議事録
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
先日は、〇〇会議の議事録を迅速にご共有いただき、誠にありがとうございました。大変分かりやすくまとめていただき、感謝申し上げます。
その中で一点だけ、私の発言として記載されている「納期は来月末」という部分ですが、正しくは「来月中旬」とお伝えしたかと存じます。もしよろしければ、ご確認の上、修正をご検討いただけますと幸いです。
お忙しい中大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
(署名)
文例4:納品された商品について
件名:【ご確認】本日納品いただいた商品につきまして
株式会社△△ 〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の(自分の名前)です。
本日、注文しておりました商品(注文番号:A-555)を拝受いたしました。迅速なご手配、ありがとうございます。
つきまして、開封し検品しましたところ、ご注文した商品B(青色)ではなく、商品C(赤色)が納品されているようでございました。
念のため、こちらの発注内容に誤りがなかったか確認いたしましたが、やはり商品B(青色)で発注しておりました。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認の上、ご対応いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
(署名)
最適な訂正・差し替えメール文例を見つける
ビジネスメールでのミスは、どれだけ注意していても誰にでも起こり得るヒューマンエラーです。
しかし、重要なのはミスをした後の対応です。その後の対応が、あなたの信頼を大きく左右します。
この記事で紹介した24以上の文例を参考に、いかなる状況でも誠実な対応を心がけましょう。最後に、訂正・差し替えメールを送る際の重要な要点をまとめます。
- ミスに気づいたら、1秒でも早く行動し、迅速に対応する
- 件名は【訂正】【お詫び】などを使い、内容が瞬時にわかるように工夫する
- 言い訳はせず、まずは潔く自身の非を認め、誠実にお詫びの言葉を述べる
- 訂正箇所は【誤】と【正】の記法を用いて、誰が見ても分かりやすく明記する
- 具体的な再発防止策(ダブルチェックの徹底など)を示し、改善への真摯な意欲を伝える
- 送信相手が社内か社外かを見極め、言葉の丁寧さのレベルを調整する
- 添付ファイルを差し替える際は、混乱を避けるため古いファイルの破棄を明確に依頼する
- 請求書など重要書類の訂正は、請求書番号などの管理番号を明記し、特に慎重に行う
- 相手の間違いを指摘する際は、決して非難せず「ご確認のお願い」という謙虚な姿勢を貫く
- 「恐れ入りますが」「お手数ですが」などのクッション言葉を効果的に活用し、文章を和らげる
- 長々と書かず、要点を簡潔に分かりやすくまとめ、相手の時間を奪わない配慮をする
- 「うっかり」「多忙で」といった自己保身の言葉は絶対に使わない
- 見積金額の間違いなど、ビジネスに大きな影響を与えるミスの場合は、メールの前にまず電話で直接謝罪する
- 送信ボタンを押す前に、宛名(To, Cc, Bcc)、敬称、内容、添付ファイルに間違いがないか、指差し確認する習慣をつける
- 文例はあくまで土台と考え、最後は自分の言葉で心からの誠意を伝えることが最も大切である
これらのポイントを常に意識することで、万が一ミスをしても相手との信頼関係を損なうことなく、むしろその誠実な対応によって、より強固な信頼を築くことにも繋がるでしょう。