保育園の見学を予約したいけれど、

電話で失敗したらどうしよう…



失礼な印象を与えないか不安…
そんな悩みを抱えていませんか?
特に初めての保活では、電話を何時ごろの時間帯にかけるべきか、予約は何日前までが良いのか、逆に連絡が早すぎると迷惑にならないか、など基本的なマナーから気になることが多いですよね。
また、4月入園を目指す場合や途中入園の場合での違い、土曜日の対応、電話で聞くことのリスト、そして具体的な会話の例文まで、知りたいことは尽きないものです。
電話一本で園の第一印象が決まってしまう可能性もあるため、準備は万全にしておきたいもの。
この記事では、保育園見学の電話に関するあらゆる疑問を解消し、あなたが自信を持って、そして安心して予約の電話をかけられるよう、ポイントを徹底的に分かりやすく解説します。
- 保育園に電話をかけるのに最適な時間帯がわかる
- 見学予約の際に確認すべき必須事項がわかる
- そのまま使えるケース別の会話例文が手に入る
- 電話での失敗を未然に防ぐマナーが身につく
保育園見学の電話で失敗しないための事前準備
- 電話をかけるのに最適な何時ごろの時間帯は?
- 見学予約の電話は早すぎるのもNG?
- 電話は何日前までにかけるのがマナー?
- 4月入園を目指す場合の見学時期
- 電話の際に必ず聞くことリスト
電話をかけるのに最適な何時ごろの時間帯は?


保育園見学の予約電話をかける際、最も重要なポイントは、「園の繁忙時間帯を避ける」という相手への配慮です。
保育士は子どもたちの安全と成長を第一に考え、日々活動しています。
その活動を妨げない時間を選ぶことが、スムーズなコミュニケーションの第一歩となります。
結論から言うと、子どもたちがお昼寝をしている平日の午後13時~15時頃が最もおすすめの時間帯です。
この時間は、子どもたちが静かに眠っているため、保育士も比較的落ち着いて事務作業や休憩、会議などを行っていることが多く、電話に丁寧に対応してもらえる可能性が最も高まります。
もし午後の都合が悪い場合は、午前中の主な活動が一段落する午前10時~11時頃も良いタイミングです。
朝の会が終わり、各クラスが設定保育(制作活動やリトミックなど)に落ち着いて取り組んでいる時間なので、比較的対応しやすいでしょう。
いずれにしても、園の1日の大まかな流れを意識することが、相手への心遣いとなり、好印象に繋がります。
【最重要】この時間帯の電話は絶対に避けましょう
逆に、以下の時間帯は保育園が戦場のような忙しさになるため、電話をかけるのは原則として避けるべきです。
これらの時間帯に電話をしてしまうと、「常識がない」という印象を与えかねないだけでなく、保育士が電話に出られなかったり、たとえ出られたとしても慌ただしくて十分な話ができなかったりする可能性が非常に高くなります。
| 避けるべき時間帯 | 具体的な理由 |
|---|---|
| 午前8:00~9:30頃 | 朝の登園ラッシュ時です。子どもたちの受け入れ、検温や視診といった健康状態の確認、保護者からの連絡事項の聞き取りなど、一人ひとりへの個別対応で最も慌ただしい時間帯です。 |
| 午前11:00~13:00頃 | 給食の時間です。食事の準備、配膳、アレルギー対応、食事の介助、そして食後の片付けや歯磨き、午睡の準備と、保育士は息つく暇もないほど多忙です。 |
| 午後16:00以降 | 夕方の降園ラッシュ時です。お迎えに来る保護者への対応、その日一日の様子の伝達、忘れ物の確認、延長保育の対応などで再び忙しくなります。 |
【補足】
もし、どうしても避けるべき時間帯にしか電話をかけられない特別な事情がある場合は、



お忙しい時間に大変申し訳ございません。〇〇の事情でこの時間しかお電話できず、恐縮です。
と、相手を最大限に気遣う一言を最初に添えましょう。
その一言があるだけで、あなたの印象は大きく変わりますよ。
見学予約の電話は早すぎるのもNG?


「善は急げ」という言葉がありますが、保育園見学の予約電話に関しては、早すぎるのも考えものです。
あまりに早い段階で連絡をしてしまうと、園側の体制が整っておらず、見学の受付自体が開始されていないケースがほとんどです。
例えば、入園希望の1年も前から連絡をしても、
まだ次年度の職員体制も募集人数も決まっていないので、また秋頃にご連絡ください
と言われてしまうのが一般的です。
これでは二度手間になってしまいます。
具体的な目安としては、見学を希望する月の2〜3ヶ月前に連絡するのが現実的でしょう。
例えば、9月〜10月に見学したい場合は、夏の終わり頃(7月下旬〜8月)に一度問い合わせてみるといった具合です。
ただし、園によっては見学可能な期間や、予約開始日をあらかじめ公式サイトで告知している場合も多いため、まずは希望する園の公式サイトをくまなくチェックすることが最も確実で効率的な方法です。
電話の前に公式サイトの「お知らせ」を必ずチェック!
特に人気の保育園や都市部の保育園では、電話が殺到するのを避けるため、公式サイトの「お知らせ」や「入園案内」「子育て支援」といったページで、見学説明会の開催日時や予約開始日を事前に告知していることがよくあります。
中には、電話予約ではなく、専用のオンラインフォームからのみ予約を受け付けている園も増えてきています。
電話をかける前に一度しっかり確認しておくことで、無駄な電話を防ぎ、スマートに保活を進めることができます。
電話は何日前までにかけるのがマナー?


いざ電話をかけるとなったら、どのくらい前に連絡するのが適切なのでしょうか。
これは、相手への配慮を示す上で重要なマナーとなります。一般的には、見学を希望する日の1週間~2週間前までに連絡を済ませておくのが丁寧な対応です。
なぜなら、園側も見学者のために時間を確保し、準備をする必要があるからです。
例えば、見学を案内する担当職員のシフトを調整したり、他の見学者との時間が重ならないようにスケジュールを組んだり、配布する資料を用意したりと、事前の準備が必要です。
余裕を持った連絡は、園側の負担を軽減することに繋がります。
特に、4月入園に向けた申し込みが本格化する秋頃(9月~11月)は、見学希望者が集中します。
第一希望の園や、毎年申し込みが殺到する人気の園であれば、予約がすぐに埋まってしまうことも十分に考えられます。
このような場合は、1ヶ月前など、さらに早めに連絡をしておくと希望の日時で予約が取りやすくなり安心です。
逆に、見学希望日の前日や当日のような直前の連絡は、園の予定を大きく乱してしまう可能性があるため、原則として避けましょう。
子どもの預け先の都合がついたなど、やむを得ない事情がある場合は、その旨を正直に伝えた上で、「もしご迷惑でなければ…」と相談する形で連絡することが大切です。
4月入園を目指す場合の見学時期


新年度である4月からの入園を考えている場合、見学のタイミングは保活の成否を分ける非常に重要な要素になります。
認可保育園の入園申し込みは、お住まいの自治体が一括して受け付けますが、そのスケジュールを正確に把握することが不可欠です。
多くの自治体では、4月入園の一斉申し込み(一次募集)の期間を前年の10月~12月頃に設定しています。
この申し込みの際に、希望する保育園をいくつか記入して提出するのが一般的です。
したがって、申し込み期間が始まる前の9月~11月頃には、気になる園の見学をすべて終え、希望順位を固めておくのが理想的なスケジュールです。
このスケジュールから逆算すると、夏頃(7月~8月)から本格的に情報収集を始め、各園の見学予約を順次入れていくのがスムーズな流れと言えるでしょう。
お住まいの自治体の公式サイトで正確なスケジュールを確認し、自分だけの「保活スケジュール」を立ててみましょう。(参考:東京都福祉局「よい保育施設の選び方(東京都版))
見学が難しい「NG時期」に注意
多くの保育園では、園運営の都合上、以下の時期は見学の受け入れを一時的に停止していたり、制限していたりすることがあります。
これらの時期は園全体が非常に慌ただしく、落ち着いて見学に対応することが難しいためです。
この時期は避けて計画を立てるのが賢明です。
- 年度初め(4月~5月):新入園児が新しい環境に慣れるための「慣らし保育」期間であり、泣き声が響き、保育士は一人ひとりの園児に特に手厚いケアをしています。クラス全体が落ち着かないため、見学は難しい場合が多いです。
- 年度末(2月~3月):お別れ遠足や卒園式の準備、新年度に向けたクラス編成や事務作業などで、保育士は多忙を極めます。
- 大きな行事の直前・直後:運動会や発表会、夏祭りなどの大きな行事の前は、練習や準備で大忙しです。また、行事後も片付けなどで慌ただしいことがあります。
電話の際に必ず聞くことリスト


いざ電話をかけると、緊張してしまい「何を聞くべきだったか忘れてしまった!」ということになりがちです。
そうした事態を防ぐため、電話をかける前には、何を聞きたいか、何を確認すべきかを事前にリストアップしておくことを強くおすすめします。
見学予約の日時を決めるだけでなく、当日安心して見学に臨むための以下の項目は、ぜひ確認しておきましょう。
【聞き忘れ防止】電話での確認必須項目リスト
1. 見学可能な人数
- 「子どもも一緒に連れて行っていいのか」
- 「夫婦そろって参加したい」
など、誰と見学に行くかを考えているでしょう。
しかし、園のスペースや感染症対策のため、見学者の人数を「保護者1名のみ」などに制限している場合があります。
当日がっかりしないためにも、



見学には、私と夫、そして子どもの計3名でお伺いしてもよろしいでしょうか?
などと具体的に人数を伝えて確認しましょう。
2. 当日の持ち物
「特にありません」と言われることも多いですが、念のため確認しておくと安心です。
一般的には、室内履き(スリッパ)や、もらった資料に書き込むための筆記用具、資料を持ち帰るためのA4サイズが入るバッグなどがあると便利です。
園によっては身分証明書の提示を求められることもあります。
3. 交通手段と駐車/駐輪スペース
見学当日に慌てないよう、園までのアクセス方法と関連施設について確認しておきましょう。
車や自転車で行く予定の場合は、保護者用の駐車場や駐輪場の有無を必ず聞いておきます。
もし無い場合は、近隣のコインパーキングなどを事前に調べておく必要があります。
また、ベビーカーで行く場合は、園内にベビーカーを置かせてもらえるスペースがあるかも確認しておくと、当日非常にスムーズです。
4. 見学の所要時間



見学時間はだいたいどのくらいかかりますか?
と、おおよその所要時間を把握しておくことで、その後の予定が立てやすくなります。
一般的には30分~1時間程度が多いですが、園によって異なります。
特に子どもを連れて行く場合は、長すぎると飽きてしまう可能性もあるため、目安を知っておくと心構えができます。
5. 希望クラスの募集状況(特に途中入園の場合)
特に年度の途中での入園を希望する場合、電話の時点で



〇歳児クラスなのですが、現在空きはございますか?
と、希望する年齢のクラスに募集があるかを確認しておくと、見学の目的がより明確になります。
もし空きがない場合でも、キャンセル待ちの状況などを聞いておくと良いでしょう。
6. その他、見学時の注意事項



見学にあたり、何か特に注意することはございますか?
と最後に一言聞いておくと丁寧です。
例えば、
- 園内の写真撮影の可否(子どものプライバシー保護のため原則禁止が多いです)
- 感染症対策に関するお願い(検温やマスク着用など)
- 服装に関する注意点(動きやすい服装、アクセサリー類の着用についてなど)
がないかを確認しておくと、当日安心して臨めます。
【補足】
電話をかける際は、これらのリストを書き出したメモと、スケジュール帳(またはアプリ)、そしてペンを必ず手元に用意しておきましょう!
「準備が心に余裕を生む」というのは、まさにこのことです。
万全の準備で、落ち着いて電話に臨みましょう。
ケース別!保育園見学の電話で失敗しない会話術
- そのまま使える申し込み電話の会話例文
- 担当者不在だった場合の対応方法
- 途中入園を希望する場合の伝え方
- 土曜日の見学申し込みは可能?
- 見学キャンセル・変更時の伝え方
- 準備万端で保育園見学の電話失敗を防ごう
そのまま使える申し込み電話の会話例文


実際に保育園に電話をかけるとなると、誰でも緊張するものです。
しかし、事前に会話全体の流れをイメージトレーニングしておけば、落ち着いて、かつ丁寧に話を進めることができます。
ここでは、最も基本的な見学申し込みの会話例文を、ポイント解説付きでご紹介します。
このまま真似していただいても大丈夫です。
【丸パクリOK】基本の申し込み会話例文
| あなた | 「お忙しいところ失礼いたします。来年度の入園を検討しております、〇〇(あなたの名前)と申します。保育園の見学をさせていただきたく、お電話いたしました。ただいま、5分ほどお時間よろしいでしょうか?」 |
|---|---|
| 保育園 | 「はい、こんにちは。大丈夫ですよ。お問い合わせありがとうございます。」 |
| あなた | 「ありがとうございます。早速ですが、見学の予約をお願いしたいのですが、現在、受け付けていらっしゃいますでしょうか?」 |
| 保育園 | 「はい、可能です。まず、お子様のお名前と生年月日を教えていただけますか?」 |
| あなた | 「はい。名前は〇〇 太郎(子どもの名前)、生年月日は20XX年〇月〇日です。来年度は1歳児クラスになります。」 |
| 保育園 | 「太郎くんですね、ありがとうございます。見学のご希望の日時はございますか?」 |
| あなた | 「ありがとうございます。もし可能でしたら、来週の月曜日か水曜日の午後1時半から2時半頃を希望しておりますが、ご都合いかがでしょうか。」 |
| 保育園 | 「確認しますね。…でしたら、水曜日の14時はいかがですか?」 |
| あなた | 「はい、結構です。ありがとうございます。その時間でぜひお願いいたします。」 |
| 保育園 | 「承知いたしました。では、〇月〇日(水)の14時にお待ちしております。当日は、保護者の方用のスリッパをお持ちください。」 |
| あなた | 「承知いたしました。復唱させていただきます。〇月〇日(水)の14時に、スリッパ持参で伺います。当日は、私と子どもの2名でお伺いしてもよろしいでしょうか?」 |
| 保育園 | 「はい、大丈夫ですよ。」 |
| あなた | 「ありがとうございます。本日はお忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました。当日を楽しみにしております。失礼いたします。」 |
会話をスムーズに進める4つの重要ポイント
- 最初に「名乗り」と「要件」を簡潔に:誰が何の目的で電話したのかを最初に明確に伝えます。「〇〇と申しますが…」と名前だけを言うのではなく、「入園を検討しており見学希望の〇〇です」と要件まで伝えるのが親切です。
- 希望日時は「複数」かつ「具体的に」:「いつでもいいです」は、かえって相手を困らせてしまうことがあります。「来週の月・水・金の午後」のように、複数の選択肢を具体的に提示することで、相手はスケジュール調整がしやすくなります。
- 重要な情報は必ず「復唱」する:聞き間違いや勘違いは、後々大きなトラブルになりかねません。特に「日時」「持ち物」「場所」などの重要情報は、面倒くさがらずに「復唱させていただきます」と一言添えて確認しましょう。
- 最後は必ず「感謝の言葉」で締めくくる:時間を割いて対応してくれたことへの感謝を伝えることで、お互いに気持ちよく電話を終えることができます。丁寧な印象は、あなたの評価にも繋がります。
担当者不在だった場合の対応方法
電話をかけた際に、運悪く園長先生や主任保育士といった見学の担当者が不在のことも十分に考えられます。
その場合は、無理に対応してくれた職員に用件を詳しく伝えようとせず、担当者が在席している時間を丁寧に確認し、自分からかけ直すのが最もスマートで丁寧な対応です。
もちろん、園側から「担当者から折り返しお電話させますので、お名前とご連絡先をいただけますか?」と提案された場合は、その申し出に甘えても問題ありません。
その際は、自分の名前と電話番号、そして電話に出やすい時間帯(例:「お昼の12時から13時の間でしたら出やすいです」など)を正確に、はっきりと伝えましょう。
【例文】担当者不在時のスマートな対応
| 保育園 | 「申し訳ございません。あいにく、見学担当の〇〇はただいま会議中でして…。」 |
|---|---|
| あなた | 「さようでございますか。承知いたしました。〇〇様は何時ごろお戻りになるご予定でしょうか?」 |
| 保育園 | 「おそらく15時には戻るかと思います。」 |
| あなた | 「ありがとうございます。それではご迷惑でなければ、15時過ぎに私の方から改めてお電話させていただきます。お忙しいところ、お取り次ぎいただきありがとうございました。失礼いたします。」 |
折り返しをお願いする場合の小さな注意点
もし折り返しの電話をお願いした場合は、スマートフォンの非通知設定を一時的に解除しておく、留守番電話の設定を確認しておく、といった小さな配慮をしておくと、すれ違いを防ぐことができます。
途中入園を希望する場合の伝え方


保護者の転勤や育休からの復帰時期の変更など、4月の一斉入園ではなく、年度の途中での入園を希望する場合もあるでしょう。
この場合、電話での伝え方には少しコツが必要です。
なぜなら、希望するクラスに「空き」があるかどうかが、見学や入園の可否を左右する大前提となるからです。
そのため、電話の最初の段階で、その旨を明確に伝えることが重要です。
具体的には、
- 「〇月からの途中入園を希望していること」
- 「お子様の年齢(〇歳児クラス)」
を伝え、まずは空き状況について尋ねてみましょう。
その上で、見学が可能かどうかを相談するのが最もスムーズな流れです。
途中入園は、希望するタイミングで定員に空きが出ない限り難しく、特に0〜2歳児クラスの都市部における状況は依然として厳しいものがあります。
こども家庭庁の調査によると、令和5年4月1日時点での保育所等の待機児童数は2,680人と報告されており、空きを待つ家庭がまだ多く存在するのが現状です。
「空きなし」でもすぐには諦めないで!見学の価値は大きい
もし電話口で「申し訳ありません、現在〇歳児クラスは定員に達しており、空きはございません」と言われたとしても、そこで諦めて電話を切ってしまうのは非常にもったいないです。
「承知いたしました。今後のために、ぜひ一度園の雰囲気だけでも拝見させていただくことは可能でしょうか?」と、見学だけでもお願いしてみる価値は大いにあります。
見学をしておくことには、以下のような大きなメリットがあります。
- 次年度の保活の貴重な情報になる:来年度の4月入園を目指す際の、園選びの重要な判断材料になります。
- 園との繋がりができる:見学して顔を覚えてもらうことで、空きが出た際にスムーズに話が進む可能性もゼロではありません。
- ミスマッチを防げる:万が一、園の雰囲気が「合わない」と感じた場合、入園してから後悔することを防げます。
土曜日の見学申し込みは可能?


お仕事の都合などで、どうしても平日に時間を作ることが難しい方もいらっしゃるでしょう。
「土曜日に見学はできないだろうか?」と考えるのは自然なことです。
しかし、土曜日の見学は多くの園で断られる可能性が高く、避けるのが無難です。
その理由は、土曜保育の特殊な運営体制にあります。
多くの保育園では、土曜保育は希望者のみを対象としており、以下のような特徴があります。
- 職員数が少ない:平日よりも少ない職員数で運営されています。
- 登園児数が少ない:登園する子どもの数も限られています。
- 合同保育が中心:0歳から5歳まで、すべての年齢の子どもたちが一つの部屋で一緒に過ごす「合同保育」を行っていることが多く、普段のクラス単位での活動は見られません。
このような状況のため、「普段の保育の様子」や「クラスの雰囲気」といった、見学で最も知りたい情報をほとんど得ることができません。
また、少ない職員で子どもたちの安全を確保しているため、見学者に対応する余裕がないのが実情です。
電話対応できる職員が不在の場合も多いため、見学の申し込み電話も原則として平日にかけるようにしましょう。
見学キャンセル・変更時の伝え方


子どもの急な発熱や、どうしても外せない仕事が入ってしまったなど、やむを得ない事情で見学をキャンセル、または日程を変更しなければならない場面も出てくるでしょう。
その際に最も大切なのは、行けなくなったと分かった時点ですぐに、必ず「電話」で連絡を入れることです。
メールでの連絡は、相手がすぐに確認できるとは限らず、見落とされてしまう危険性もあります。
一方、電話であれば確実に、そして直接相手に事情を説明し、謝罪の気持ちを伝えることができます。
無断キャンセルは、園に多大な迷惑をかける最も信頼を損なう行為です。
社会人としてのマナーを守り、今後の関係性のためにも、誠実な対応を心がけましょう。
電話では、まず予約した日時と名前を伝え、キャンセル(または変更)したい旨と、その理由を正直に、そして丁寧に謝罪の言葉と共に伝えます。
【例文】誠意が伝わるキャンセル・変更時の伝え方
| あなた | 「お忙しいところ失礼いたします。明日〇日の14時に見学の予約をさせていただいております、〇〇と申します。大変申し訳ないのですが、子どもが昨夜から熱を出してしまい、明日の見学に伺うことが難しくなってしまいました。直前のご連絡となり、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。」 |
|---|---|
| (変更したい場合) | 「大変恐縮なのですが、もし可能でしたら、子どもの体調が回復した後に、別の日程で再度見学の機会をいただくことはできますでしょうか。」 |
このように誠意ある対応を心がければ、園側もきっと理解してくれるはずです。
準備万端で保育園見学の電話失敗を防ごう


この記事では、保育園見学の電話で失敗しないためのマナーや具体的な会話術、そして事前の準備について詳しく解説してきました。
初めてのことは誰でも不安で、緊張するものです。
しかし、事前にポイントをしっかり押さえて準備をしておけば、自信を持って電話に臨むことができます。
最後に、成功の秘訣となる重要なポイントをチェックリストとしてまとめます。電話をかける前に、最終確認としてご活用ください。
- 電話をかける時間帯は平日の13時から15時がベスト
- 朝の登園や夕方の降園、給食の時間帯は絶対に避ける
- 見学希望日の1週間から2週間前までには連絡する
- 4月入園希望なら前年の9月から11月頃に見学を終える計画を立てる
- 電話をかける前に希望日時を複数候補考えておく
- 筆記用具、メモ帳、スケジュール帳を手元に用意してから電話をかける
- 最初に自分の名前と見学希望の要件をはっきりと伝える
- 子どもの名前と生年月日をすぐに答えられるようにしておく
- 事前に確認したいことのリストを作成し、手元に置く
- 子どもや配偶者の同伴が可能か人数を確認する
- 当日の持ち物や交通手段(駐車場など)について確認する
- 会話例文を参考に、話す内容を一度シミュレーションしておく
- 担当者が不在の場合は、かけ直す時間帯を確認して自分から連絡するのが基本
- やむを得ずキャンセルする場合は、分かった時点ですぐに電話で誠実に謝罪する
- 常に丁寧な言葉遣いを心がけ、最後は感謝の言葉で締めくくる
あなたの保活が、この記事を通して少しでもスムーズに進むことを心から願っています。









